循環器内科

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循環器内科について

大分県では、急性心筋梗塞の死亡率が高いと言われています。当科では、24時間365日体制で急性心筋梗塞等の循環器疾患救急患者・重症患者の治療を行う事を最大の目標・使命と考えています。そのため、当科では、外来診療は、開業医の先生方からの紹介患者さんと、新患の患者さんの診療を中心として、
通院治療(再来)は、原則として開業医の先生方をご紹介しています

当科では、以下のような点に力を入れています。

循環器救急に対する対応

急性心筋梗塞は、循環器疾患の中でも死亡率が高い疾患で、1分1秒でも早くカテーテル治療を行う事が最も重要です。当院では、循環器内科スタッフ8名と心臓血管外科スタッフ3名で、24時間365日、循環器センターの日当直をしています。医療機関や救急隊からの循環器救急依頼に対しては、循環器センターホットラインで循環器医師が直接対応しています。

先進的治療の取り組み

  1. 冠動脈レーザー治療を行っています。
  2. ロータブレーター(硬い冠動脈硬化をドリルで削る)の認定施設です。
  3. リードレス ペースメーカーの認定施設です。
  4. ICD(植え込み型除細動器)、CRT(両室ペーシング・再同期療法)の認定施設です。
  5. ダイアモンドバックの単独使用の認証を取得しています。

各種カンファレンス

循環器内科の回診のみならず、毎日の救急救命センター医師とのカンファレンス、週1回の心臓血管外科との合同カンファレンス、多職種も含めた心不全カンファ、循内関連合同カンファレンス(循環器内科に関する全ての職種が参加)を開催しています。

研修医・医学部生の教育

当科には、毎月、初期研修医が研修しており、大分大学の学生実習・各大学からの学生見学を受け入れています。各々の研修医を指導する他、回診・ケースカンファレンスも開催しています。

診療分野

虚血性心疾患(急性心筋梗塞、狭心症)、心不全、不整脈、心臓弁膜症、高血圧、肺塞栓等の疾患に関して、最新のエビデンスに基づいた検査・治療を行っています。

  • 特に心不全に関しては、今後、爆発的な増加(心不全パンデミック)が予想され、心不全診療において、院内での多職種でのカンファレンス・連携、他の医療施設との地域連携に力を入れています。
  • 大動脈疾患(急性大動脈解離、大動脈瘤)や、下肢静脈瘤は、心臓血管外科が担当しています。
  • 頚動脈の狭窄は、脳神経外科が担当しています。

診療体制

現在、常勤8人のスタッフ体制です。
循環器センター当直(循環器内科医or心臓血管外科医)が、院内に常駐しておりますので、24時間365日、医療機関からの循環器救急患者の御依頼に対して、直接対応が可能となりました。

後期研修医の教育に関しては、日本内科学会認定医制度教育病院・循環器専門医研修施設として、最強の後期研修医を1年で創り上げる事を当科での重要な使命と考えており、毎年、当科で鍛え抜かれた後期研修医が巣立って行っています。

心臓血管外科・救急救命センターと常に密接な連絡を取りつつ、循環器センターに所属する腎臓内科・膠原病・リウマチ内科、内分泌代謝内科、放射線科、形成外科とも必要に応じて連携をとり、循環器疾患の総合的な治療に努めています。

  • 総合力のある循環器センター(心臓血管外科、循環器内科、放射線科、腎臓内科・膠原病・リウマチ内科、内分泌代謝内科、形成外科)では、『頭から足の先まで、心臓と血管の治療と合併症対策』を可能としています。
  • 心臓カテーテル検査の結果について、毎週、心臓血管外科のスタッフとカンファレンスを開いて、最適な治療方針を決定しています。
  • 循環器救急患者の中でも重症患者は、救急救命センターに入院します。毎朝、救急救命センターのスタッフとカンファレンスを開いて、方針を決定しています。
  • 大分県立病院には、全ての専門内科(常勤)と、全ての専門外科(常勤)があるため、合併症に関しても、必要に応じて、適切な科にコンサルトを行う事が出来るため、あらゆる疾患に対して、最良の治療を行う事が出来ます。

診療内容

2016年11月にフィリップス社製循環器用血管造影装置AlluraClarity FD10/10を導入し、新しい機能の回転撮影が可能になりました。
従来は2方向ずつの撮影を数回行い、冠動脈(心臓を栄養する血管)の撮影をしていましたが、新しい装置の導入で回転撮影(Xper Swing)機能が加わり、多軌道回転撮影が可能となったことで、1度の撮影で多方向からの画像を取得できるようになりました。撮影回数を少なくすることで、検査時間の短縮・造影剤使用量の低減・被曝線量の低減が期待できます。

検査室内は、天井は青い空の色、床は暖色系の色にし、壁全面には木目調の棚を設け、全体的に暖かく明るい色合いになりました。患者さんにはリラックスして検査や治療を受けて頂きたいと思います。

  • カテーテル治療の中でも最も難しいとされている慢性完全閉塞病変に対しても積極的に取り組んでいます。

  • ダイアモンドバックの単独使用の認証を取得しています。

  • ロータブレータ(非常に硬くなった冠動脈病変をドリルで削る治療)の認定施設です。

  • 血管エキシマレーザー冠動脈形成術(ELCA)の認定施設です。

  • 徐脈性不整脈に対しては、現在は、主にMRI対応型のペースメーカーの手術を行っています。当科でペースメーカー移植術を行った患者さんに対しては、必要な時は当院でMRIを行っております。

  • 徐脈性不整脈に対しては、現在は、主にMRI対応型のペースメーカーの手術を行っています。当科でペースメーカー移植術を行った患者さんに対しては、必要な時は当院でMRIを行っております。

  • 世界最小のリードレスペースメーカーの認定施設です。

  • 重症の心不全で薬物にも反応しない場合は、CRT(両室ペーシング)の手術を行っています。これは、心室の動きが一様でない場合、心室に2本の電極を入れて動きを均一にして心臓の効率を上げる治療です。

  • カテーテルアブレーションは、大分大学循環器内科の協力・指導を受けながら行っています。

  • 下肢動脈に対するカテーテル治療も積極的に行っています。

治療の説明

冠動脈CT

令和2年3月よりGEヘルスケア社製256列CTであるRevolution CTを2台導入しました。
Revolution CTの特徴は、最大16cmの広範囲を1回転0.28秒で撮影可能であることです。これにより心臓CT検査では、従来に比べて動きによるブレの少ない精度の高い画像が提供できるうえに、被ばく線量が1/3以下に、造影剤使用量は2/3以下に減らすことができます(当院比)。
また、心臓血管の検査と同時に心機能解析も行えるようになり、より多くの検査情報を皆様の治療に役立てることができるようになりました。

4 Chamber View

動画で心臓の動きや心機能を診断できるようになりました。

CPR

血管ごとに詳細な画像を作成し診断を行います。

PCI

急性心筋梗塞から、緊急カテーテル治療までの流れです。冠動脈に徐々に動脈硬化が出来て、ある日、突然、血管の内側の壁が破れて、血小板が集り、冠動脈が血栓で閉塞し、間も無く心筋の壊死が始まります。これが急性心筋梗塞で、直ちに緊急カテーテル治療を行います。主に手首の動脈に逆流防止の弁がついたシースと言う管を入れて、そこから、ガイドワイヤーと言う金属のひもを冠動脈の近くまで入れます。そのガイドワイヤーに沿って、カテーテルを入れます。そこから、髪の毛の細さほどのガイドワイヤーで病変を通過させ、狭い部分をバルーンで拡張します。引き続き、ステントを乗せたバルーンを病変で拡張し、ステントだけを留置します。このカテーテル治療が早ければ早いほど、心筋の壊死は少なくて済みます。

薬剤溶出ステント

バルーンやステントを使っても、再狭窄と言って再び狭くなる恐れがありましたが、現在では、再狭窄予防の薬つけた薬剤溶出ステントがあり、ステントから薬の成分が徐々に溶けて、再狭窄の頻度も数%にまで減少しています。また、最近では、薬剤をつけた薬剤溶出性バルーンもあり、ステント再狭窄に対して使用する事が出来ます。

ロータブレーター(ROTA)

特殊なものとして、動脈硬化が強く、石灰化と言って、カルシウムが沈着して骨のように固くなった病変では、ダイヤモンドチップを表面にちりばめたドリルで血管を削るロータブレーターと言う器具もあります。

ダイアモンドバック(Coronary Orbital Atherectomy System:OAS)

ダイヤモンドバック(Diamondback)とは、従来からのロータブレーターに加えて、最近、本邦にて使用可能となった高度石灰化病変に対する治療器具です。先端にダイヤモンドで構成されたクラウンと呼ばれる部分があり、このクラウンが1分間に8万回または12万回の軌道回転して、石灰化病変を大きく削ることができます。ロータブレーターとの違いとして、血管径2.5 mmから4.0 mmを1サイズのみで且つ6Fr=2mmの小径のカテーテルで治療ができる特徴があります。病変に応じてロータブレーターとの使い分けを行っています。

DCA(Directional Coronary Atherectomy):方向性冠動脈粥腫切除術

カテーテルの先端にステンレスの筒があり、この一側に小さな細長い窓が開いていて、その窓を動脈硬化病変に当てた後、高速回転(毎分約6,000回転)するカッターで病変を切除します。切除された動脈硬化病変は最先端部分にある円錐型のコーンの中に回収され、体外に取り出す事ができます。

従来のバルーンによる治療法と比較して、窓の向きを変えることにより偏心性(偏った方向)に存在する粥腫に対して効率よく選択的に治療が行え、バルーンでは十分な拡張が困難な冠動脈の入口の病変や枝分かれしている病変に対して効果的な治療です。

エキシマレーザー冠動脈形成術(ELCA)

エキシマレーザー冠動脈形成術(ELCA)とは、分子結合を直接切断して大きな分子を小さな分子へと変換する性質のレーザー光(エキシマレーザー)を利用し、このレーザー光を動脈硬化の起こった冠動脈内の病変組織に照射することによって、閉塞した血管を開通させる治療方法です。

この方法は生体組織に熱損傷を起こすことなく病変組織を蒸散(すなわち、組織除去)させる事ができる唯一の方法です。
レーザー治療を行った後、バルーンカテーテルなどを使って血管をさらに広げる治療を行います。

従来の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)では治療に難渋する、多量の血栓を含む急性心筋梗塞の病変、ステント再狭窄病変、病変が硬くバルーンの通過が困難な慢性完全閉塞、分岐部病変(枝分かれの病変)に特に有効です。

ペースメーカー手技

ペースメーカーは、脈が遅い不整脈に対する手術です。胸の皮膚には電池を入れるポケットと呼ばれる切開を加えますが、心臓の中へのペースメーカーのリードは、胸を開く事無く、挿入・固定が出来ます。
Micra TPS:世界最小かつ、リードレス ペースメーカー

Micra TPSは、電池とリードが一体化されたカプセル型のペースメーカーで、電池を皮下に植え込むのではなく、カテーテルを用いて足の付け根の静脈から、直接、心臓の右心室内に送り込み固定する全く新しいシステムです。これにより、胸部の皮下ポケットやペースメーカーの電池と心筋をつなぐリード(導線)に関連する合併症のリスクが根絶されます。また、最近のペースメーカー同様にMRI対応予定です。世界最小のペースメーカー(1.75g、1cc)でありながら、従来品と同様の機能と電池寿命(予測寿命は12.5年)を有しています。当院は、Micra TPSを使用できる認定施設です。

ICD

心室細動や心室頻拍と呼ばれ、直ちに電気ショックを行わなければ死に直結する不整脈に対して植え込むのが、ICD(植え込み式除細動器)です。危険な不整脈を感知すると、自動的に心臓の中から電気ショックを行います。

正常同期

これが正常の心臓の収縮です。

心不全非同期

心不全の一部には心臓の収縮が一様ではない(同期していない)事が原因である場合があります。

CRTリード挿入

この場合、通常のペースメーカーで右心室・右心房に入れるリードに加え、左心室側にもリード入れます。このようなペースメーカーをCRT(再同期療法、または、両室ペーシング)と呼びます。

CRT

CRT(再同期療法、または、両室ペーシング)により、右心室側からと左心室側から同時に刺激をして、心臓の収縮を一様に同期させる事により、心不全を改善することが出来ます。

心不全に対する取り組み

『心不全パンデミック』と言われ、特に高齢者の心不全患者の爆発的な増加が、現在、循環器診療では、最も重要な問題となっています。『大分県心不全包括ケアカンファレンス』の取り組みにも積極的に参加し、幅広い多職種を含む病診連携に努めています。院内においても、慢性心不全看護認定看護師の佐藤寛子看護師が週2回、心不全看護外来を行ない、毎週、院内で多職種心不全カンファレンス(医師、病棟・外来看護師、緩和ケア看護師、理学療法士、薬剤師、管理栄養師、必要に応じて心理療法士)を行なっています。

診療実績

医療機関の先生方へ(循環器センター当直・心電図判読サービス・事前紹介予約)

◆時間外、土日祝日も、循環器センター当直(循環器内科医or心臓血管外科医)が院内に常駐しておりますので、循環器疾患の急患の御依頼の電話・急患診療は、循環器センター当直医が直接対応致します。

◆心電図判読を希望される場合、循環器外来に御電話・FAXを頂きますと、平日9時~16時30分であれば、心電図判読を致します。詳細は、循環器外来に御連絡下さい。

◆事前紹介予約の場合、時間外、土日祝日も、事前に添書をFAXで送って頂くと、必要な検査の予約をとる事が出来ますので、患者さんの待ち時間が短くなります。

◆頚動脈の狭窄は、脳神経外科が対応しています。

外来担当医表

新患・再来 村松 浩平むらまつ こうへい
新富 將央しんとみ まさひさ
古閑 靖章こが やすあき
倉岡 沙耶菜くらおか さやな
秋山 雄介あきやま ゆうすけ
新富 將央しんとみ まさひさ
村松 浩平むらまつ こうへい
古閑 靖章こが やすあき
秋山 雄介あきやま ゆうすけ
倉岡 沙耶菜くらおか さやな

循環器内科では、救急患者さんの対応に専念するため、
再来診療は行っておりませんのでご了承ください。
外来診療は、開業医の先生方からの紹介患者さんと、新患の患者さんの診療を中心とし、再来診療(外来通院)が必要な患者さんは、責任を持って、開業医の先生方をご紹介致します。
かかりつけ医がある方は、出来るだけ紹介状を持参して来院してください。
診察の順番は、症状・紹介状の有無により前後する事がありますので了承ください。

スタッフ紹介

部長(兼循環器センター副所長) 村松 浩平

  • 日本内科学会 認定医
  • 日本内科学会認定 指導医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本救急学会認定 ICLSインストラクター(2005年~)
  • 日本救急学会 JPTECインストラクター(2009年~)
  • 日本救急学会 JATECインストラクター(2013年~)
  • 日本内科学会 JMECCインストラクター(2014年~)
  • 緩和ケア研修会受講(2019年)
  • CVIT(日本心血管インターベンション治療学会)認定医
  • CVIT九州・沖縄支部 代議員

副部長 古閑 靖章

  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本内科学会 認定医
  • 日本内科学会認定 指導医
  • CVIT(日本心血管インターベンション治療学会) 専門医
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施医

主任医師 新富 將央

  • 日本内科学会 認定医
  • 日本循環器学会 会員
  • CVIT(日本心血管インターベンション治療学会)認定医
  • 日本不整脈心電図学会 会員

主任医師 秋山 雄介

  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本循環器学会 専門医
  • CVIT(日本心血管インターベンション治療学会) 会員
  • 日本救急学会認定 ICLSプロバイダー
  • ACLS プロバイダー

嘱託医 倉岡 沙耶菜

  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本不整脈心電学会 会員
  • 日本心不全学会 会員
  • 日本心筋症研究会 会員

専攻医 藤田 理志

  • 日本内科学会 会員
  • 日本循環器学会 会員
  • 日本不整脈心電学会 会員
  • CVIT(日本心血管インターベンション治療学会) 会員
  • 日本心臓リハビリテーション学会 会員

専攻医 加藤 あさひ

  • 日本内科学会 会員
  • 日本循環器学会 会員
  • 日本心臓リハビリテーション学会 会員

専攻医 岸田 峻

  • 日本内科学会 会員
  • 日本循環器学会 会員
  • 日本内科学会 JMECC プロバイダー

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