がんセンター

がんセンターの紹介

大分県立病院がんセンターの歴史は「がん診療部」が新設された昭和44年に始まります。昭和47年には「がんセンター」に改称し、平成14年には「大分県地域がん診療拠点病院」として厚労省より指定を受け、制度の見直しにより平成20年2月には「大分県地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けました。また平成19年11月には「全国がん(成人病)センター協議会」への加盟が承認されました。当院はほぼすべての臓器の悪性腫瘍の診療を行っており、年間の新規患者数は1200名ほどです。よりよいがん患者さんの診療を目指して活動を行っています。

がんセンターの役割

がん患者さんの診療は各診療科が中心となって行っています。がんセンターはがん相談、緩和ケア、外来化学療法室、がん登録といった診療科横断的な分野に関与しています。医療者向け研修会や市民向けの講演会を教育研修センターと共同で開催しています。また年に数回がんセンター運営会議で問題点等を議論しています。

がん相談支援センター

「がん相談支援センター」は全国の「がん診療連携拠点病院」に設定されている、がんに関する相談の窓口です。地域がん診療拠点病院である大分県立病院は、がん患者さんとそのご家族の治療上の不安や悩みに対応するために「がん相談支援センター」を設置しています。

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セカンドオピニオンとは

医学の進歩にともなって診断法や治療法の選択肢は増えています。それに伴い患者さんやそのご家族がご自身で治療法を選択・決定し、納得して治療を受けることが必要となります。

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就労支援に関するご相談について

当院では、「がん、肝炎、糖尿病等の疾病により」長期にわたる治療等のために離職を余儀なくされた方、または転職を余儀なくされている方等を対象として、大分ハローワークの就職支援ナビゲーターによる出張相談(完全予約制)を行っています。

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がんサロン「ハートの木」のご案内

大分県立病院では、毎月1回、がん患者さんやご家族の交流の場として、「がんサロン」を開催しております。サロンは、参加者同士の体験の語りと傾聴から孤立感が和らぎ、安心したり、希望が持てたり、勇気づけられたりします。また、社会の中で生きているという実感が取り戻せたり、感情を表出して気持ちが整理できたり、心が和み、癒される体験が生まれます。

がん患者さん・ご家族の方であれば、他院におかかりの方でも参加できます。 参加費、事前申し込みは不要です。初めての方でも参加できます。 どうぞ、お気軽にお立ち寄りください。

開催日時

日時
毎月 第3木曜日 13:30~15:00(13時開場)
場所
大分県立病院 増築棟 2 階 第 1 会議室(外来棟 2 階、精神科外来の奥です)

緩和ケア室

緩和ケア室では、がんなどの生命を脅かす病気を持つ患者さんやご家族の生活の質の維持向上を目的に、主治医や担当看護師などと協働しながら、がん医療の早期から身体症状や精神症状の緩和ケアに関する専門的知識や技術を提供するとともに、地域連携による切れ目のないケアの提供や医療従事者などへの教育、院内および地域での緩和ケアの普及などを行っています。

緩和ケアについて

緩和ケアは、患者さんやご家族に対する、痛みやその他の症状コントロール、心理面、社会面の苦痛の緩和を含み、がん終末期の方だけでなく、がんと診断された時からがんの治療と並行して提供できるケアのことをいいます。つまり、緩和ケアとは患者さんとご家族の困っている症状を和らげ、からだのことだけでなく、こころのつらさや生活上のつらさも和らげるよう支援することです。 当院では、入院・外来にかかわらず継続的な緩和ケアの提供を目指しています。 そのため、全てのがん患者さんとご家族を対象に、さまざまな症状の緩和、生活援助を目的として、緩和ケアチームの活動や緩和ケア外来を行っています。

対象となる方

緩和ケアを求める入院中や外来受診中のがん患者さんおよびそのご家族です。
はじめて当院をご利用の方が緩和ケアをご希望の場合、診療科を決める必要があります。総合案内等でご相談ください。

緩和ケアチーム

緩和ケアチームは、病気の治療と並行して、からだやこころなどの様々なつらさを和らげるための専門チームです。 からだとこころのつらさの治療の他、患者さんの社会生活や家族を含めたサービスを行うために、様々な職種のメンバーが関与しています。患者さんやご家族にとって最も望ましい支援を、主治医や病棟・外来看護師と共に考えていきます。

提供するケアの内容

  • 痛みやその他の身体的な症状(息が苦しい、だるい、吐き気など)の緩和
  • 気分が落ち込む、気持ちが落ち着かない、眠れないなどの精神的な症状の緩和
  • 薬についての相談への対応
  • 食事や栄養の相談への対応
  • 仕事や経済面の心配などの相談への対応
  • 生活全般への不安や気になることへの相談対応 など

チームメンバー

  • 痛みなどからだの症状を緩和する医師
  • 気分の落ち込みや不眠などの症状を緩和する医師
  • からだやこころのつらさ・生活全般の困り事への対応や職種間の調整を行う看護師
  • 薬の使い方や内服方法についての相談に対応する薬剤師
  • 食事の工夫や栄養についての相談を担当する栄養士
  • 仕事や経済的な困り事についての相談を受ける医療相談員
  • カウンセリングやリラクゼーションなどを提供する臨床心理士

チームへの相談方法

  1. 主治医か、入院している病棟の看護師にご相談ください。
  2. 患者さんのご希望に応じて主治医が、緩和ケアチームへの介入依頼を行います。
  3. 緩和ケアチームの看護師がお部屋にお訪ねします。

チームカンファレンス・回診日

  • 毎週水曜日 15:00~
    *緩和ケアチームの複数のスタッフで回診を行います。
  • 毎週月曜日・金曜日 14:00~
    *緩和ケアチームの医師と看護師がラウンドします。

緩和ケア外来

当院では、入院・外来にかかわらず継続的な緩和ケアの提供を目指しており、全てのがん患者さんとご家族を対象に、さまざまな症状の緩和、生活援助を目的として緩和ケア外来を行っています。

診療内容

  • 痛み・吐き気・呼吸困難感などの症状の治療やコントロール
  • 精神的な苦痛が伴うがん患者さんとその家族への支援
  • 病棟での緩和ケアチームからの継続診療(患者さんの希望時)
  • ホスピスや緩和ケアに関する相談
  • 緩和ケアについてのセカンドオピニオン など

外来受診の方法

  1. 主治医か、普段診察を受けている診療科の外来看護師にご相談ください。
  2. 患者さんのご希望に応じて主治医が緩和ケア外来の予約を行いますので、予約日に、普段の診療科に行ってください。
  3. その後は、主治医や外来看護師のご案内に従ってください。

診療日

  • 毎週月曜日 15:00~17:00

*緩和ケア外来は、完全予約制です。
*普段受診している診療科の主治医と話し合った後の受診となります。

緩和ケア研修修了医師について

厚生労働省は、がん対策基本法に基づく「がん対策推進基本計画」において、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得すること」を目標としています。それにあわせて、医師を対象とした緩和ケア研修プログラム「日本緩和医療学会PEACEプロジェクト」が、日本緩和医療学会により作成されました。
当院でも2008年より院内外の、がん治療に携わる医師を対象として、PEACEプロジェクトに沿った研修会を毎年開催し、「医師の緩和ケアに関する知識と技術の向上」に努めております。

PEACE研修を修了した当院の医師一覧

平成21年度 佐分利 能生(血液内科)
後藤 清美(産科)
宮﨑 泰彦(輸血部)
藤田 佳吾(耳鼻咽喉科)
佐分利 能生(血液内科)
宇野 太啓(麻酔科)
山﨑 透(感染管理室)
平成22年度 田代 英哉(外科)
中村 聡(婦人科)
嶺 真一郎(婦人科)
平成23年度 西村 大介(消化器内科)
表 絵里香(呼吸器内科)
井上 貴史(婦人科)
藤富 真吾(消化器内科)
増野 浩二郎(外科)
二日市 琢良(救命救急センター)
奥廣 和樹(血液内科)
平成24年度 前田 徹(放射線科) 糸長 伸能(地域医療部)
平成25年度 加藤 有史(消化器内科)
友田 稔久(泌尿器科)
高木 崇(地域医療部)
大谷 哲史(呼吸器内科)
岡田 敬史(神経内科)
平成26年度 白石 恵子(呼吸器外科) -
平成27年度 井上 敏郎(小児科)
増田 大輝(呼吸器内科)
軸丸 三枝子(産科)
庄司 寛之(消化器内科)
扇玉 秀順(呼吸器外科)
森永 亮太郎(呼吸器腫瘍内科)
平成28年度 岩崎 太郎(耳鼻咽喉科)
武田 裕(脳神経外科)
板東 登志雄(外科)
渡邉 公紀(外科)
松本 佳大(外科)
力丸 竜也(外科)
松本 博文(呼吸器外科)
森永 克彦(精神神経科)
矢田 一宏(外科)
堤 智崇(外科)
平成29年度 東 加奈子(小児科)
縄田 智子(腎臓内科)
柴冨 和貴(膠原病・リウマチ内科)
福山 光(内分泌・代謝内科)
首藤 久之(呼吸器内科)
佐藤 晴佳(放射線科)
米村 祐輔(外科)
増永 智哉(循環器内科)
山本 浩之(消化器内科)
本田 秀穂(消化器内科)
久松 靖史(呼吸器腫瘍内科)
高田 寛之(血液内科)
平川 博文(精神経科)
矢田 裕太郎(小児科)
児玉 浩幸(小児科)
馬場 理絵子(新生児科)
末廣 修治(外科)
井上 拓(心臓血管外科)
白水 翼(泌尿器科)
伊藤 大輔(泌尿器科)
日野 翔太(眼科)
木津 有美(耳鼻咽喉科)
寺師 貴啓(救命救急センター)
小山 尚子(産科)
池之上 李都子(産科)
大川 彦宏(産科)

お問い合せ先

住所
大分県立病院 〒870-8511 大分市大字豊饒476番地
電話
097-546-7111(代表)
内線
受診をご希望の方:総合案内(内線2152)
内容について詳しく知りたい方:緩和ケア室(内線7353)

外来化学療法室

外来化学療法とは

がんの治療法は、大きく分けて三つあります。
「手術」、「放射線療法」、「抗がん剤による化学療法」です。
がん治療は、がんの種類に応じて三つの治療を組み合わせて集学的に治療していきます。

特に、抗がん剤による化学療法は、固形がんといわれる胃がん、大腸がん、肺がん、乳がんなどから、血液悪性腫瘍である白血病、悪性リンパ腫など、幅広いがんに対して行われています。 

化学療法といえば、ひと昔前までは、抗がん剤の使用法や副作用の管理が難しいため、入院治療以外に選択肢がありませんでした。
しかし、1990年代後半に入ってから、新しい有効な抗がん剤の登場や副作用を予防したり、たとえ副作用が現れてもコントロールできる治療法の進歩により、化学療法は大きな変貌を遂げてきました。
 

そして、今では外来でも安心して化学療法が行われるようになったのです。
何より、外来化学療法の大きなメリットは、患者さんが日常生活を送りながら病院に通い、外来で治療の継続ができるという生活の質(QOL)の向上に加え、一定期間入院することに比べて経済的な負担の軽減にもなります。

以上のことから、現在、全国的にも外来化学療法を専門に行う施設「外来化学療法室」を開設する医療機関が増えています。

診療日時

  • 月~金曜日(祝日を除く)
  • 8:30~17:00

特徴

外来化学療法室では、専用ベッド4床とリクライニングチェア5床が整備され、 抗がん剤による治療を行います。
専門の資格を持った専任看護師が常勤するとともに、曝露防止のため薬剤部の安全キャビネットで専任の薬剤師による注射薬剤のミキシング(調剤)を行うほか、 患者さんが治療中にできるだけ快適に過ごせるよう、それぞれのベッドやチェアにはテレビ放映システム等が整備され、テレビ鑑賞や読書等ができるなど、これまで以上に安全・快適な外来化学療法の提供できる環境を整えています。

診療方法

外来での化学療法は、レジメン(薬剤の投与量や投与間隔の計画書)に沿って完全予約制で行います。  

外来化学療法室の利用が可能な患者さん

外 科 食道がん、胃がん、大腸がん、肝・胆・膵臓がんなどの消化器のがん、乳がん
消化器内科 胃がん、大腸がん、肝・胆・膵臓がんなどの消化器のがん、クローン病、潰瘍性大腸炎
呼吸器内科・呼吸器外科・呼吸器腫瘍内科 肺がん
血液内科 白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液がん
婦人科 子宮頚がん、卵巣がんなどの婦人のがん
泌尿器科 前立腺がん、膀胱がん、腎がんなどの泌尿器がん
脳神経外科 脳腫瘍
耳鼻咽喉科 頭頚部がん
小児科 小児の悪性腫瘍
膠原病・リウマチ内科 リウマチなどの自己免疫疾患
皮膚科 乾癬

上記以外の診療科についても、がんに対して化学療法を含めた集学的治療を行っています。

お問い合せ先

窓口
大分県立病院 外来化学療法室
電話
097-546-7111(代表)

院内がん登録

院内がん登録とは、当院を受診されたがん患者さんにどのような治療を行ったか等、「標準登録様式」というものに従ってシステムに情報を登録することを言います。診療科を問わず病院全体として情報を登録しますので、この情報を用いて、当院のがん診療がどのように行われていて治療成績はどうであるか等、分析し把握しています。

がん種 2014年 2015年 2016年
102 64 62
結腸・直腸 132 100 100
206 150 185
38 33 33
196 188 232
造血疾患 192 165 125
婦人科系 233 186 186
泌尿器系 145 124 104
皮膚 78 51 49
頭頚部 17 17 12
胸腺・胸膜 9 5 7
耳鼻科系 44 44 32
脳・髄膜 11 5 4
その他の消化器系 82 64 60
軟部腫瘍 0 0 2
原発部位不明 11 6 5
合計 1,496 1,202 1,198

※平成28年度は、院内がん登録(標準登録様式)の改訂が2016年9月27日に行われ、対象症例の登録に遅れが生じたため、登録数が減少している。

がん地域連携クリティカルパス

大分県がん地域連携クリティカルパス(以下「連携パス」という。)は、患者さんに安心、安全で質の高い医療を提供するため、計画策定病院(当院)と連携医療機関(かかりつけ医)が患者さんの診療計画、検査結果、治療経過を共有するためのツールとして活用されることを目的としています。

この「連携パス」を利用することで、患者さん自身が診療計画や病気を理解でき、かかりつけ医のもとで手厚い診療を受けることができるようになります。さらに、診察の待ち時間の短縮や通院時間の短縮など患者さんの負担の軽減にもなることが期待されています。

連携パスについて

連携パスは、「医療機関用 共同診療計画表」、「大分医療連携ノート」で構成されています。

対象患者

連携パスの対象者は、下記共通項目及び各部位で示す要件をおおむね満たす方で、計画策定病院(当院)から運用を開始します。

  • 共通:①告知済み ②直近の検査で異常なし③状態が落ち着いている方
  • :肺がん術後
  • :胃がん術後
  • :肝がん切除後・ラジオ波焼灼後・肝動脈塞栓術後
  • 大腸:大腸がん術後
  • :乳がん術後
  • 前立腺:前立腺がん術後(根治的前立腺全摘除術)

お問い合せ先

窓口
大分県立病院 がん相談支援センター
電話
097-546-7062(直通)

がんセンターのその他の活動

市民向け健康教室

  • 県病健康教室

医療職員向け研修

  • がん医療を考える会
  • 緩和ケア研修

お問い合せ先

窓口
大分県立病院 教育研修センター
電話
097-546-7454(直通)

スタッフ紹介

がんセンター
所長 兼 消化器内科部長 / がん相談支援センター長 /(がん登録委員長)
加藤 有史(消化器内科部長)
副所長 兼 血液腫瘍科部長 大塚 英一(血液内科医師)
副所長 兼 研究部長 卜部 省悟(臨床検査科病理部長)
副所長 宇都宮 徹(外科部長)
呼吸器腫瘍内科部長 / 緩和ケア室長 森永 亮太郎(呼吸器腫瘍内科部長)
胸部外科部長 松本 博文(呼吸器外科部長)
外科部長 坂東 登志雄(外科医師)
骨腫瘍科部 上戸 康平(整形外科医師)
婦人科部長 中村 聡(婦人科医師)
放射線科部長 前田 徹(副院長兼放射線科部長)
(がん化学療法運営委員会委員長) 佐分利 能生(血液内科部長)
構成員 友田 稔久(泌尿器科部長)

島田 浩光(皮膚科部長)

森永 克彦(精神神経科部長)

大谷 哲史(呼吸器内科部長)

藤田 佳吾(耳鼻咽喉科部長)

糸永 伸能 (地域医療部長兼小児科医師)

井上 貴史(婦人科部長)

野田 眞由美(看護部 統括副部長)

東田 直子(外来化学療法室 看護師)

菅原 真由美(緩和ケア室 看護師)

田中 清美(がん相談支援センター 看護師)

杉永 彰子(がん相談支援センター 看護師)

中尾 正志(薬剤部 がん薬物療法認定薬剤師)

山村 真理(がん登録担当 診療情報管理士 / 診療情報管理室 主事)