ご意見箱に対する回答
ご意見箱に対する回答
食事のお米の量を調整させてほしい (多くても残せないんです)
2025年04月01日
食事について
病院の食事には、糖尿病や腎臓病など病気の治療のため、エネルギーやたんぱく質、塩分などについて具体的な医師の指示に基づき提供する「特別食」と、特別食以外の患者食で、その形態により常食、全粥食、5分粥食、流動食のように区分した「一般食」があります。主食は、食種ごとに基本を決めていますが、患者さんからの相談があれば、医師が許可する範囲内で変更することができますし、医師など医療スタッフ側から変更を提案することもあります。常食の場合は、基本は米飯普通盛(180g)ですが、米飯だけでも極小盛(100g)、小盛(150g)、大盛(250g)に変更ができ、このほか軟飯、全粥、オニギリ、食パン、おじやなど種類や量の違いで15種類に変更できます。昼夕については、別におかずがあるので具なしにはなりますが、うどんやそうめんにも変更できます。
しかし、すでに米飯極小盛だった場合やエネルギーなどが設定された特別食が指示されていた場合、あるいは栄養状態を低下させないために医師の判断で、食種や、主食の種類や量を変更しないことがあります。食事量を減らすと不足する栄養を点滴で補う必要性が出てくるので、なんとか食べられるのであれば、針を刺すより、できるだけ口から栄養を摂って欲しいためです。今回、ご意見をいただいた患者さんにどの食種が提供されていたかわかりませんが、「多くても残せないんです」という言葉には、減らして欲しいのに減らしてもらえない、また、捨てるのはもったいないと残すことを躊躇してしまう、という思いを感じます。ほかの理由かもしれませんが、いずれにしても米飯の量が多く、ご負担に感じられたということだと思います。すべてのご希望に対応することは難しいですが、何かありましたら、担当医や看護師にご相談いただければ、できる対応はさせていただきます。遠慮なくお声かけください。医療スタッフとしては、変更できない場合はその理由を説明すること、患者さんが遠慮して声に出さないこともあると思いますので、食事を残された場合はスタッフからその理由を確認することを心がけます。
この度は、食事に関する貴重なご意見をいただき、大変ありがとうございました。