ご意見箱に対する回答

ご意見箱に対する回答

入院している者は食事が楽しみです。魚や鳥の半生のような生くさい料理は食べられません。大量料理はわかりますが、味見をして出していますか?週で何曜日が何だとわかるほどメニューがいつも同じです。献立表をくり返しているのではないですか。皆おいしくないと部屋で話しをしています。

2024年01月11日

食事について

 この度は、食事に関する貴重なご意見をいただき、大変ありがとうございました。
 まず、調理方法について、病院の食事で魚や肉を半生で出すことはありませんが、焼き物料理の焼き目が薄い、乾燥や配膳時の異物混入を防ぐために料理にフタをすることから、フタを開けたときににおいを強く感じる、といったご意見を時々いただきます。
 ご理解いただいているように、大量調理では家庭や飲食店のように、グリル等で焼いてすぐに提供することが難しいため、魚料理を減らしたり、香味野菜を使うなどして生臭さを軽減するような料理を取り入れるようにしています。治療の関係でにおいを強く感じる場合は、「魚禁」「鶏禁」「冷配膳」といった対応を行っていますので、看護師等にご相談ください。
 味については、病状や治療内容によって、あるいは慣れ親しんだ家庭の味や嗜好と異なるものが出されることにより苦痛を感じる方がおられることは承知しています。毎食、医師・管理栄養士が「検食」をし、彩りや量、味付けなどを確認しており、患者様からの意見と合わせて改善を行うようにしていますが、ただ味付けが薄いだけにならないよう、まだまだ工夫・改善の余地はあるとも思っています。
 献立については、当院は、6週間を1サイクルとしたサイクルメニューを実施しており、年間を通じては、季節の食材や行事食を取り入れることで変化を持たせています。曜日では、検査による「延食」の少ない土曜日の昼食の主食をめん類にしています。常食(一般的な食事)は、月曜日におられる方を対象に選択メニューを実施しており、木曜日は朝夕、金曜日は昼夕のそれぞれ2食ずつ、2つのメニューから選択できるようにしています。料理選択のアンケートの実施、食数の把握、必要食材の発注、食事の提供という給食業務の一連の流れと、入退院や外泊などによる患者様の動きが少ない日を考慮し、週末を避けて実施しています。また、一部の食材は、週末や市場が休みの日を考慮して発注する必要があるため、曜日によってできる料理に限りがあります。以上のような理由から、6週ごと、あるいは同じ曜日に入院される患者様にとっては、同じメニューばかりになってしまい大変申し訳なく思っています。現在、サイクル増減の検討を行なうようにしており、あわせて、新メニューも適宜取り入れていきたいと考えています。
 大量調理においては、衛生面に配慮して安全な食事を提供することが基本であり、作業手順を考えて調理しています。一方で、病院の食事は疾患の治癒やその促進を図ることを目的に実施していますので、食べていただくことが大事です。同じような条件で行っている他の医療機関と比べてのご意見をいただくこともありますので、参考にさせていただきながら、患者様に変化の富んだ食事を少しでも美味しく召し上がっていただけるよう、今後も努力して参りたいと考えています。

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