教育プログラム

キャリア開発とキャリア支援(クリニカルラダ―体系)

キャリア開発とキャリア支援

臨床実践能力の段階別到達目標を基に構築したクリニカルラダー体系によるキャリア開発プログラムを運用し、看護師のキャリア支援を行っています。
臨床実践能力別研修に加え、院内の専門・認定看護師によるスキルアップ講座を中心とした幅広いキャリア開発支援プログラムが設けられています。

看護職一人ひとりが個人ファイルを活用し、「臨床実践能力レベル」に沿って、各個人の成長レベルや目指す専門分野に応じて自主的に講座を選択、受講して実践能力を高めていきます。

さらに、各部署にWeb学会等の参加や研修会開催にも使用できるパソコンや大画面のモニターを設置するなど、キャリア開発のための環境も充実しています。
令和2年8月には、特定行為研修指定研修機関に指定され、同年10月より「外科術後病棟管理領域(12区分15行為)」の研修を開始しました(詳細は看護部ブログをごらんください)。

その他、院内では医師やコメディカルと協働した勉強会が多数開催されており、自由に参加することができます。
また、研究発表や各種研修参加への助成や専門看護師・認定看護師研修への助成、申請制度に基づいて決定した大学院進学に対する長期休業のバックアップなどの支援体制も整備されています。

業績評価と能力評価

業績評価については、年度初めに自己の年間目標を立て、自ら目標管理を行いながら、前期・後期の自己目標ごとに評価しています。
目標は、病院理念、看護部目標、病棟目標、病棟での役割、段階別到達目標を参考に立案します。部署の師長と目標面接を初回・中間・最終の3回行い、目標達成を目指します。また、面接の中で自分の果たすべき役割や期待される役割、自分の目指すべき目標やキャリアアップの希望などを師長とともに確認していきます。

能力評価では、「看護実践能力」、「マネージメント能力」、「人間関係能力」、「教育・研究能力」の4側面から捉えた臨床実践能力と、看護師としての倫理や適性を評価する「共通項目」で評価を行っています。自己・他者評価の結果をフィードバックされることにより、自己の到達段階を知り、次のステップへの目標を見出だすことができます。

クリニカルラダ―体系

当院では、キャリア開発の指標のひとつとして、P.ベナーの看護理論の枠組みを基盤としたクリニカルラダーシステムを導入しています。

看護師の臨床実践能力の段階的な発達を一般ラダーレベルⅠからレベルIVの4段階と管理ラダーレベルⅠからレベルIVの4段階で捉えています。

各レベルの認定に必要な必須研修が特定されており、計画的に院内研修・院外研修に参加して、ラダー認定を目指します。
また、体系図として「ベーシックコース」「ジェネラリストコース」「エキスパートコース」「スペシャリストコース」の4つのコースを位置づけ、各段階に応じた目標設定ができ、キャリア開発へ繋げることができるように支援しています。

ラダー到達目標

一般ラダー

管理ラダー

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