アレルギー性鼻炎と舌下免疫療法

大分県立病院ニュース

2020年03月26日

アレルギー性鼻炎

 アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因となるもの(アレルゲン)により、くしゃみ・鼻みず・鼻つまり・眼のかゆみなどの症状を呈する疾患です。スギ花粉症はアレルギー性鼻炎に含まれます。ハウスダストやダニのアレルギー性鼻炎は通年性に症状があり、スギ花粉症は初春(大分では2~3月)のみの症状です。

 アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因となるもの(アレルゲン)により、くしゃみ・鼻みず・鼻つまり・眼のかゆみなどの症状を呈する疾患です。スギ花粉症はアレルギー性鼻炎に含まれます。ハウスダストやダニのアレルギー性鼻炎は通年性に症状があり、スギ花粉症は初春(大分では2~3月)のみの症状です。

舌下免疫療法の登場

 減感作療法とも呼ばれるアレルゲン免疫療法という治療があり、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。アレルギー症状を治す可能性のある治療法と考えられており、日本では、注射による方法が1960年代から行なわれていました。注射による方法では、治療開始後しばらく頻回の通院が必要であり、毎回注射の痛みがあります。

 舌下免疫療法は、注射による免疫療法の欠点を改善した新しい治療法として2014年にスギ花粉症で初めて保険適応となりました。さらに、ダニのアレルギー性鼻炎にも2015年に保険適応となりました。

 具体的には、1日1回、毎日自宅で治療薬の錠剤を舌下(舌の裏)に置き、その後に飲み込みます。短期間の治療ではなく、1〜2年間での効果を確認し、効果があれば合計3年以上の治療が推奨されています。短期間で治療を終了すると、治療終了後の効果が持続しないと考えられています。また、アレルゲンを投与することから過剰なアレルギー反応が起こる可能性もありますが、アレルギー症状の緩和や内服薬の減量・中止などの効果が期待できます。舌下免疫療法に興味のある方は耳鼻咽喉科までご相談ください。

 減感作療法とも呼ばれるアレルゲン免疫療法という治療があり、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。アレルギー症状を治す可能性のある治療法と考えられており、日本では、注射による方法が1960年代から行なわれていました。注射による方法では、治療開始後しばらく頻回の通院が必要であり、毎回注射の痛みがあります。

 舌下免疫療法は、注射による免疫療法の欠点を改善した新しい治療法として2014年にスギ花粉症で初めて保険適応となりました。さらに、ダニのアレルギー性鼻炎にも2015年に保険適応となりました。

 具体的には、1日1回、毎日自宅で治療薬の錠剤を舌下(舌の裏)に置き、その後に飲み込みます。短期間の治療ではなく、1〜2年間での効果を確認し、効果があれば合計3年以上の治療が推奨されています。短期間で治療を終了すると、治療終了後の効果が持続しないと考えられています。また、アレルゲンを投与することから過剰なアレルギー反応が起こる可能性もありますが、アレルギー症状の緩和や内服薬の減量・中止などの効果が期待できます。舌下免疫療法に興味のある方は耳鼻咽喉科までご相談ください。

(耳鼻咽喉科 副部長 岩崎太郎)

※掲載内容の詳細は各科外来・各病棟でお尋ねください。

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