おちんちんの話 小児外科医に聞いてみよう!

大分県立病院ニュース

2023年06月23日

 男の子のパパ・ママなら一度は気にしたことがある「おちんちんの形」。中々周りのお友達には相談できないし、大人の男性でも正しい知識を知らなかったり… 誰に聞いたらいいの?

病気じゃないよ!

 生まれたての男の子はほとんど包茎です。一部の国では”割礼(かつれい)“といって宗教的理由で生まれてすぐに余剰包皮を切ってしまうところもあります。男の赤ちゃんは、おちんちんの皮(包皮)とおちんちんの中身(亀頭)は、普通くっついています(生理的癒着=せいりてきゆちゃく)。成長とともにおちんちんのカス(恥垢)がたまりはがれていき、小学生になったころに亀頭の一部が見えてくることが多いです。小さいころはおちんちんに皮がかぶっていることは普通なのではがす必要はありません。小さい頃はおちんちんの皮の出口(包皮口)が小さいので亀頭は顔を出せません。包皮も少しずつ成長し出口が大きく、緩くなっていきます。

治療の必要な包茎って?

仮性包茎:
 皮をかぶっているが、おちんちんが大きく(勃起)なったり、手で剥いたりすれば剥ける。
 日本人の成人男性の約80%が仮性包茎です。

陥頓包茎:
 包皮口が小さくしめつけ強いため亀頭が締め付けられる状態。緊急手術にもなり得ます。
 無理やり剥くとこうなることもあります。
治療対象です。

真性包茎:
 包皮が剥けない状態のことです。治療対象です。

 「勃起時に痛がる」「おしっこが飛ばない」「感染を繰り返す」などの症状を呈することもあります。
 その場合は治療として、手術療法・ステロイド軟こう塗布による包皮ストレッチ療法などがあります。

(小児外科 主任医師 皆尺寺 悠史)

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