食物アレルギーに対する食物経口負荷試験について

大分県立病院ニュース

2021年02月25日

 食物アレルギーは、患者数が最近増加傾向で、3歳までの約20%に症状を認める身近な疾患です。家族歴やアトピー性皮膚炎などが発症のリスク因子と考えられていますが、アレルギーを恐れて離乳食の開始を遅らせることは、むしろアレルギーの発症リスクを上げてしまう可能性があります。そのため食物アレルギーの管理は『正しい診断に基づいた必要最小限の食物除去』が原則であり、原因食品の確定や、安全に摂取可能な量を確認するための確実な検査が食物経口負荷試験です。

 食物経口負荷試験は、アレルギーが確定しているか疑われる食品を実際に摂取して症状が現れるかどうかを確認する検査です。試験では全身性の重篤なアレルギー症状により命の危険が生じるアナフィラキシーが誘発される可能性があるため、緊急対応が可能な体制で実施する必要があります。外来でも検査は可能ですが、ハイリスクな場合は一泊入院で検査を実施します。

 食物アレルギーは、患者数が最近増加傾向で、3歳までの約20%に症状を認める身近な疾患です。家族歴やアトピー性皮膚炎などが発症のリスク因子と考えられていますが、アレルギーを恐れて離乳食の開始を遅らせることは、むしろアレルギーの発症リスクを上げてしまう可能性があります。そのため食物アレルギーの管理は『正しい診断に基づいた必要最小限の食物除去』が原則であり、原因食品の確定や、安全に摂取可能な量を確認するための確実な検査が食物経口負荷試験です。

 食物経口負荷試験は、アレルギーが確定しているか疑われる食品を実際に摂取して症状が現れるかどうかを確認する検査です。試験では全身性の重篤なアレルギー症状により命の危険が生じるアナフィラキシーが誘発される可能性があるため、緊急対応が可能な体制で実施する必要があります。外来でも検査は可能ですが、ハイリスクな場合は一泊入院で検査を実施します。

 検査では負荷する食品と負荷量を決定し、20~60分の間隔で3回に分けて段階的に量を増やしながら検査対象の食品を摂取します。症状が誘発された場合は次の摂取を中止し、症状に応じた治療を行います。試験結果を基に、管理栄養士から具体的に食べられる食品とその量について食事指導を受けていただき、『安全に、原因食品を可能な限り摂取すること』を目標に治療を行います。

 かかりつけの小児科クリニック等と連携しながら当院に入院して負荷試験を受けていただくことも可能です。興味のある方はどうぞ遠慮なく当院スタッフにご相談ください。

 検査では負荷する食品と負荷量を決定し、20~60分の間隔で3回に分けて段階的に量を増やしながら検査対象の食品を摂取します。症状が誘発された場合は次の摂取を中止し、症状に応じた治療を行います。試験結果を基に、管理栄養士から具体的に食べられる食品とその量について食事指導を受けていただき、『安全に、原因食品を可能な限り摂取すること』を目標に治療を行います。

 かかりつけの小児科クリニック等と連携しながら当院に入院して負荷試験を受けていただくことも可能です。興味のある方はどうぞ遠慮なく当院スタッフにご相談ください。

(小児科 主任医師 川口直樹)

※掲載内容の詳細は各科外来・各病棟でお尋ねください。

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