チームで対応!!〜免疫療法の副作用〜

大分県立病院ニュース

2020年01月20日

 肺がんに対する治療法として、以前から手術と放射線治療、抗がん剤治療が3本柱とされてきました。最近では第4の治療法として、もともと人に備わっている免疫システムを活性化してがん細胞を攻撃する「がん免疫療法」が注目を集めています。

 この「がん免疫療法」が肺がん診療の現場に導入されてから約4年が経過しますが、以前と比べると長期間に渡って治療を継続できる患者さんが明らかに増加してきています。 一方、「がん免疫療法」により活性化された免疫システムが「がん細胞」以外の細胞にも攻撃を加えてしまうことによる副作用(免疫関連副作用)が問題となっています。この免疫関連副作用は体中のいたるところで起こる可能性があり、従来の抗がん剤治療ではあまり経験することのなかった甲状腺や副腎、神経や筋肉などにも異常をきたすことがあります。このため、1つの診療科だけでこの免疫関連副作用へ対応していくことは非常に困難です。

 この「がん免疫療法」が肺がん診療の現場に導入されてから約4年が経過しますが、以前と比べると長期間に渡って治療を継続できる患者さんが明らかに増加してきています。 一方、「がん免疫療法」により活性化された免疫システムが「がん細胞」以外の細胞にも攻撃を加えてしまうことによる副作用(免疫関連副作用)が問題となっています。
 この免疫関連副作用は体中のいたるところで起こる可能性があり、従来の抗がん剤治療ではあまり経験することのなかった甲状腺や副腎、神経や筋肉などにも異常をきたすことがあります。このため、1つの診療科だけでこの免疫関連副作用へ対応していくことは非常に困難です。

 患者さんに安心して「がん免疫療法」を受けていただけるように、当院では複数の診療科の医師、看護師、薬剤師などのスタッフが免疫関連副作用に関する情報を共有し、チームとして副作用対策ができる体制作りに取り組んでいます。

 患者さんに安心して「がん免疫療法」を受けていただけるように、当院では複数の診療科の医師、看護師、薬剤師などのスタッフが免疫関連副作用に関する情報を共有し、チームとして副作用対策ができる体制作りに取り組んでいます。

(呼吸器腫瘍内科 部長 森永亮太郎)

※掲載内容の詳細は各科外来・各病棟でお尋ねください。

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