初期研修医 座談会

大分県立病院で医師を目指し、さまざまな診療科で奮闘中の若き初期研修医たち。実際に研修してみて感じたことを本音で語ってもらいました。

初期研修医 座談会メンバー

渋田 祥平研修医1年目

久留米大学医学部卒 大分県出身 経験診療科目/外科、循環器内科、消化器内科、救命センター、血液内科

医師を志した理由
中学生の時、祖父がガンになり、医師である父の仕事を間近で見た。その時、医師は一生をかけてやりがいのある職業だと確信したから。
渋田先生への印象
  • デキる奴オーラが出ている!堂々として頼もしい!
  • 研修医仲間のリーダー的存在!何に対しても真面目!
  • 冷静でクール!でも中身はアツく頼りがいは抜群!

田中 瑞希研修医1年目

大分大学医学部卒 神奈川県出身 経験診療科目/小児科、循環器内科、呼吸器内科、整形外科、救命センター

医師を志した理由
高校生の時に生物学を選択し、人体に興味を持った。また、人助けができる仕事がしたかったため、どちらも叶えられる医師を目指した。
田中先生への印象
  • とにかく勉強熱心!すべてに全力投球!
  • 患者さんに優しく寄り添い、信頼が厚く人気!
  • いつも笑顔で愛嬌抜群!サバサバしていてバランスが良い!

大森 幸恵研修医1年目

大分大学医学部卒 福岡県出身 経験診療科目/呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、麻酔科

医師を志した理由
小学校の時、祖父が入院し、医師の力を知った。また、かかりつけの女医に格好良さと憧れを感じていたから。
大森先生への印象
  • 超真面目ですごく丁寧!課題は絶対後回しにしない!
  • 上級医にくらいついていくパワーが半端ない!
  • 納得するまであきらめない!粘り強さはピカイチ!

木下 英士研修医1年目

大分大学医学部卒 大分県出身 経験診療科目/整形外科、産婦人科、呼吸器内科、循環器内科、救命センター

医師を志した理由
開業医の父の背中を見て育った。患者さんに感謝される姿を見て、幼い頃から医師になると決めていたから。
木下先生への印象
  • 周囲を笑顔にさせるムードメーカー!愛されキャラ!
  • 良い意味で波がない安定感の持ち主!誰とでも打ち解けられる!
  • 筋肉ムキムキの有名人!穏やかで悩みを相談しやすい!

なぜ、大分県立病院を研修先に選んだのですか?

田中 学生時代、クリニカルクラークシップ(臨床参加型実習:(略)クリクラ)の際、先生たちがとても教育熱心で…。マンツーマンで症例検討も行ってくれて、とにかく人が良かったという理由が一番かな。

渋田 確かに県病の雰囲気は他の病院と比べると抜群に良かった。大分県唯一の総合周産期センターもあるし、病院としての可能性にも惹かれて、研修後の入局も視野に入れて決めたよ。

大森 やっぱり診療科が多いから、勉強の場には最適だと思った。当直が先輩と2人というのも魅力だったな。

田中 わかる!2人で当直は心強いよね。

木下 僕もクリクラが決め手だったかな…雰囲気が温かくって。後輩を教えよう!という先輩の姿勢が強く伝わってきて、ココならって思った!

皆さんが実際に研修してみて感じたことを教えてください。

渋田 診療科が多いからそれだけ勉強の幅も広がるけれど、2カ月スパンで異動していくので、まずそのスピードに慣れるのが大変だったかな。

木下 慣れた頃に次の診療科に移るからね。科ごとのスケジュールもルールも違う。人間関係もイチから構築しないといけないし。

田中 でもすべての診療科に共通点があると思う。人を育てよう、という教育熱心な雰囲気がどの科でも感じられる。

大森 あと診療科ごとの垣根もないと思う。自分が所属したことのない診療科の先生にも、わからないことがあったら質問しに行くんだけど、絶対断られない。

木下 そうそう、聞きやすいよね。僕は当直で上級医の先生方と親しくなることが多いかな。遠慮なく質問できる雰囲気を作ってくれる。

渋田 先生方の器が大きいんだよね。通常アポなしで訪ねると疎まれるじゃない?でも、電話しないで直接先生に会いに行った時、「わざわざ会いに来てくれてありがとう」って言われたことがあって驚いたよ。

木下 でも、ただ聞くだけじゃダメなんだよね。それだけだったら成長しないって実感してる。

渋田 そう、そこ!最初、質問しに行った時、「答えだけ求めるな」って厳しく言われて、逆に質問されて答えられなくて…。しっかり自分の考えを持って行き、その上で先生の見解を求めなきゃいけないと思った。

大森 県病は〝考えるクセ〟を養える場があると思う。先生や先輩にアドバイスをもらうこともあるよ。仕事がなかなか終わらなくて、切り替えができなかった時、「仕事は終わらせるものなんだよ」って先輩に怒られちゃった。

田中 とにかく、公私含めて先輩に悩み事を相談しやすいよね。多分、先輩たちも同じ経験をしてきたからだと思う。

大森 うんうん。研修医室でお昼食べながら相談することもある。だから、あんまりストレスたまらないよね。

県病で良かったと思うことは?

木下 研修医にも電子カルテ用と通常作業用、と1人に2台パソコンがあるのは、すごく助かるね。これって珍しいことなんでしょ?

大森 そうみたいよ。大体、他の病院では他の研修医が使い終わるのを待たないといけないこともあるみたいだよ。あとデスクも研修医に一人一台あって、大きくて作業しやすい!

田中 当直の際、女性専用のベッドもあるしね。しかも、リネンは毎日交換してくれるから清潔。

渋田 当直は週に1回で、ベッドは多いしシャワーも好きに使えるし、働く環境はかなり整っている方だと思うよ。

大森 研修医時代に学会発表する機会があるのも特徴だと思う。研修医1年目の途中で感染症学会の研修医セッションで発表できた経験は大きかったな。その後も膠原病の地方会で発表したし、来年も内科地方会でも発表させてもらうことが決まってるからチャンスは多いほうだと思う。

渋田 県病では、研修医一年目は学びの期間という認識が強いから学会発表は勉強のうち、という方針なので先生から勧められる機会も多いね。もちろん、希望もきいてくれる。

大森 研修医制度が終わった後、学会発表は絶対通る道だしね。それを若い研修医時代に挑戦させてもらえるのは本当に貴重だと思う。

木下 県病は現場でいろんな挑戦をさせてくれるところが一番の特長だよね。その分やることも多いけど、自己管理方法も含めて、早くから経験、勉強できる。あと研修医の数も多いので、何かあった時に当直を代わってもらえるという利点もあるし、お互い助け合っているよね。

大森 いろいろな手技を経験させてくれることが多いんじゃないかなと思う。

渋田 初歩的なところでいうと、採血ローテーションとかね。

大森 そう!県病では月に1回、朝から昼まで外来患者さんの採血をさせてもらう採血当番が廻ってくる。

渋田 学生時代は知識先行型で、手技的なものは現場じゃないと体験できない。たかが採血、されど採血で、最初は緊張したな。研修医なりたての時に採血する機会が多いのはとてもいいと思う。

大森 CVの挿入等の手技もやらせてくれるよね。時間がかかったとしても、適応ややり方、合併症をわかってますよ!と現場でアピールすればチャンスをくれる。

田中 研修している科にもよるけれど、外来患者さんで胸水貯まっている方が来たときに、先生が電話で連絡くれて胸腔穿刺を指導してくれるよ。気管支鏡や胃カメラもよく経験させてもらえるし、エコーは患者さんに必要だと思ったら自分で判断してあてにいくこともあるかな。

渋田 先生によっては手技的なものを含め、治療方針の組み立てを研修医に任せてくれることもあるよね。本当にチャンスが多いよね。

正直大変だ、ツライなと思ったことは?

渋田 患者さんから見たら、僕たち研修医も〝医師〟。だから、いろいろ質問も相談も受けるけれど、経験がないから即答できないときもあるよね。

木下 患者さんが急変したときの対応も、「わからない」じゃ済まないから、頭に入れておかないといけないよね。救命センターで研修していると、そう感じることが多い。実際、真夜中に病棟から電話がかかってきて、1人で判断しないといけないときもあるからね。

大森 そうだね…。県病は忙しいけど、一番勉強になるのは、救命センターだからね。私はまだ経験がない。でもいろんな診療科を経験して、今思うのは、気持ちの切り替えって大事だってこと。

渋田 救命センターは既に経験したけど、2年目でも選択することにしたよ。すごく厳しいけど、それだけ学ぶこと、身に付くことも多いからね。

木下 それはすごい!渋田先生は救命センター経験後、がぜん顔付きが変わったよね。僕は今真っただ中で正直キツいけど、ココを乗り越えたら…と思ってる。あと気持ちの切り替えは本当に大事だね。初めて担当した患者さんが亡くなった時、ご家族の前で泣いてしまって。医師としては、ダメだと思いながら…。

田中 木下先生の気持ちも本当にわかるし辛いよね。
私も、自分が担当して長期関わっていた患者さんが亡くなるときは潤んでしまったな。

渋田 えっ、田中先生、泣くの?

田中 え~っ。何その意外な感じ(笑)?

後輩に向けてのメッセージをお願いします。

大森 県病は診療科も多く、環境も整っているのでプライマリ・ケアの基本的な診療能力を身に付けるには、県病はベストだと思います。また耳鼻科や皮膚科などマイナー外科もあって選択肢の幅も広がるし、3次救急病院でもある。ココで研修すれば、将来どの病院に行っても対応できると思いますよ。

木下 研修先で悩んでいる方は多いと思います。県病は、手をあげれば挑戦させてくれる雰囲気があるので、さまざまな診療科で広い視野を持って挑戦することができます。挑戦するなかで気付かされることも多く、研修先としては最高の環境がココにはあると僕は思っています。

渋田 いろんな研修病院を見学したときの直感も大事だと思います。僕は県病に病院見学したとき、人と人とのつながりに強く印象を受けて、「ここだ!」ってビビッと来たんです。先輩や他の人の意見も聞くのも大事だけど、病院見学で何を感じるか、居心地はどうか、なんかも気にしてみると良いと思います。

田中 直感、いいね!私も病院見学の時に、教育熱心な先生方に出会って、県病で研修したい!って思ったかな。

大森 そうそう、県病は本当に歓迎ムードで溢れてる。いろんな先生がいるけど、どの診療科も教育熱心な先生が多いよね。きついときや辛いときもあるけど、それ以上に得られることがあるから乗り越えられる。私はそう思って、あと1年、研修医、バリバリ頑張ります!

田中 とにかく目の前の患者さんに向き合いたい、その気持ちは皆一緒だよね。 そういう気持ちや志が今回、共感し合えて良かった。県病は…こういう本音をざっくばらんに話せて、いっぱい学べて、悩んでも解決できて、互いに成長し合える病院です!